【観光情報】東福寺の魅力

こんにちは。フロントのIです。
東福寺は当ホテル近くの観光名所の一つです。京都市バスで最寄り停留所より１区間。そして当ホテルから徒歩約２０分の場所にあり、宿泊のお客様からも「歩いて行ってきました」との声も聞かれます。
では、紅葉の名所だけではない“東福寺の魅力はどこにあるのか”を今回ご紹介いたします。

■東福寺の見どころ～其の壱～　大伽藍の木造建築を堪能する。
伽藍面（がらんづら）と名を馳せるほど広い敷地内に壮大な建築物が建ち並びます。
東福寺は鎌倉前期。ときの摂政関白九条道家が造営。模範とする奈良の東大寺と興福寺から一文字づつ取って名付けられ、また京都五山の一つでもあります。必見の三大建築物をご案内いたします。

日下門から寺院に入ると、まず正面に見えるどっしりとした本堂（法堂＝はっとう）の存在感に圧倒されます。
明治１４年に焼失し、昭和９年建築で昭和に建てられたものとしては最大の木造建築物です。
東福寺に多くの功績を遺した画僧明兆作の日本最大の涅槃図があります（公開は春の涅槃会に行われています）。

その向かい側に建つ禅堂は坐禅道場です。重要文化財で室町時代に再建されました。
僧堂建築としては我が国で最古最大となります。

本堂の隣に構える三門は国宝であり、室町初期に再建されました。
こちらは禅宗寺院の山門として最古最大の建築物です。
スマートフォンのカメラではこの巨大な歴史建築を全体撮影するのは難しく、
今回も木１本が入ってしまいました。
どうすれば三門だけを撮影できるのか、位置取りを考えさせられます。

■東福寺の見どころ～其の弐～　通天橋から庭園を巡り、緑の中で開放感を味わう。
古くは桜の名所であった東福寺。室町時代に入ってから紅葉の名所と変わりました。これについては逸話があります。画僧明兆が大涅槃図を描き上げ、室町幕府４代将軍足利義持にお見せしたところ、将軍は大変感銘を受けました。そこで将軍が明兆に何か望みがあれば申してみよと仰せになり、明兆は（花見客が詰めかけて修行の妨げとならないように）桜の木を全て伐採して欲しいと願い出たと言われています。こうして桜にかわってもみじの木が植えられ、現在は青もみじや秋の紅葉が楽しめるようになりました。

通天橋は修行僧が洗玉澗（渓谷）をこえて開山堂に向かう為に架けられました。
今では紅葉を鑑賞する絶景スポットとなっています。

通天橋を渡り、洗玉澗を下って三ノ宮橋川のせせらぎを聞きながら庭園を巡ります。
足を運んだ6月は青もみじが大変綺麗でした。

合わせてこの時季は紫陽花も見受けられました。日差しの強い日ではありましたが、
ところどころに木陰があり陽を避けながらゆっくりと回れました。
庭園には江戸、明治の俳人の句碑が建っており、それぞれが情景を愛でて詠まれています。

■東福寺の見どころ～其の参～　方丈庭園で好みのお庭を探してみる。
禅の精神に基づいた「寺域内にあった材料を余すところなく使う」との依頼を受け、作庭家重森三玲が手掛けました。東西南北の庭に配した八つの設えたものをお釈迦さまの生涯のうちで重要な八つの出来事に因んで「八相の庭」とも呼ばれています。

東庭の北斗七星を表す石柱はもとは東司（お手洗い）の柱を用いたものです
（七つが綺麗に見える撮影位置取りが難しくありました）。

南庭は島と海が表現された最も広い庭園です。

西庭は皐月の刈込みとかずら石で市松模様を表現し、「井田市松」とも呼ばれています。

北庭は苔と敷石の調和が美しく「小市松」と言われています。
皐月の円い刈込みにも可愛らしさを感じました。

四庭園とあわせて東側に位置したこのお庭も青もみじが綺麗でした。

南庭は境内に面しており一通り拝観された方々は皆、腰を下ろしてお庭を眺め佇んでおられました。
私も南庭に魅了されたのと人々の落ち着いた佇まいを見て腰を下ろし、
しばらくお庭を眺めていました。それだけゆっくりとした時間の流れを感じられるところでした。

方丈庭園には四つの庭（加えて一つの庭）があり、ぐるっとひと回りをしてご自分の好きなお庭を見続けるのも良いですし、南庭を前にお仲間どうしでそれぞれのお庭の好みを語れば、話に花が咲くことでしょう。

今回は当ホテルでもお問い合わせの多い東福寺。その魅力についてお伝え致しました。なお、ご紹介致しました通天橋と方丈庭園は拝観料が必要となっております。拝観料は時季により異なっておりますのでご確認をお願い致します。

東福寺ホームページ　http://www.tofukuji.jp/
また当ホテルより徒歩でお越しの際は、水分補給など体調管理をされ、無理をなさらないように充分お気をつけ下さいませ。
ご覧頂きましてありがとうございます。

＊当ホテルからのアクセス
市バス「九条河原町」より202/207系統乗車⇒東福寺下車 ⇒徒歩約５分
＊当ホテルよりタクシー約10分（およそ1340円）
＊当ホテルより徒歩で約２０分

京都プラザホテル京都駅南
JR京都駅八条東口より徒歩10分
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